TPのozawaです。
日本の男子サッカーも強くなったけど、
メダルをとったのは1回しかない。
それは1968年のメキシコオリンピックでの銅メダル。
サッカー後進国であった日本がメダルをとったことは奇跡と言われた。
もちろん、道は平坦ではなかった。
予選リーグ戦の途中で、攻守の要であったキャプテンの
八重樫茂生が右ひざの靭帯断裂の重傷を負ってしまった。
当然、八重樫はもう試合には出られない。
そういう中、八重樫がとった行動は「まだ手が動く」と言って、
チーム全員のユニフォーム洗濯係をかってでたこと。
そんなことは宿舎の従業員に任せることができたろう。
でも、試合には出られなくなったキャプテンがチームの
ためになろうとしてる行動は「負けるわけにはいかないですよね」と、
釜本邦茂をはじめとするメンバーの気持ちをひとつすることができた。
それこそがチーム奮起の源となり、結果としての快挙のメダルと言われる。
昨日の練習前、サックス隊は難曲ソリの練習をしていたらしい。
そのソリが難しいこともさることながら、
うちのサックス隊ではちょっと無理だろうと内心思っていた。
入賞当然学バン出身者が揃う都内有名バンドじゃないんだし。
(↑二時間みっちりと、ある曲のソリを徹底的にあわせるサックス隊。 )
でも、その仕上がりを聴かせてもらうと心が震えた。
個々の技量的にはけっして高くないアマチュアが、
実力以上に一つの楽器になっていた。
同時に、この曲を十分に演奏しきれていない自分を恥じた。
この曲だけは自分でできる最高の演奏をしてあげなきゃと思った。
隣で吹いていた師匠も「この曲はもっと譜面を練習しとかなきゃ」とつぶやいていた。
きっと同じ気持ちだったんだろう。
アマチュアバンドが楽しいのはこういうところにある。
他のパートが練習を重ねて、その程度だろう技量がひとつの成果にまとまると、
周りにも伝播する。曲全体の緊張感が増してくる。
すると、個々の実力以上の仕上がりになる。
(↑今年に入って一番メンバーが集まった図。)
この力がステージで常に出せれば、アマチュアの域を超えたものになるだろう。
しかし気負い過ぎて、ここぞという時に出せないのも人間。
それも良いだろう、次回は必ずある。
男子サッカーは、土曜日のメキシコとのプレ・マッチで快勝した。
1968年にメダルを決めたのも、そのオリンピック開催国だった
メキシコからの勝利によってであった。
もしかすると、今回のオリンピックが久々のメダル獲得チャンスなのか?
と思いながら観戦していた。
木曜日のスペイン戦が楽しみである。
ozawa